「勘違い」

・・・最近の様子がおかしい?!
あ、って言うのは俺の彼女のことで、今から半年前から付き合ってる女の子。
1個下で、彩子と同じクラスなんだ。
で、の様子がおかしいって言うのはなんか俺のこと避けてるみたいなんだ。
休日に誘っても断られてばかりだ・・・。そんな生活をしてもう1ヶ月近くなっている。気付けばもう12月・・・。
一体どうしたんだろうか?

― 12月の部活中でのこと ―
「あ、!」
「はい?何ですか、先輩。」
「あのさ、今週の日曜空いてる?」
「えっ・・・。日曜日ですか?」
「そう、だめかな?」
「あの・・その日曜日は・・・」
と俺への返答に困ってると・・・
「すいません、小暮先輩。日曜日は私とデートなんです。ちょっと前から約束していたのですいません。」
と綾子が割り込んできた。
「・・・ごめんなさい、先輩。今度絶対に埋め合わせしますので・・。」
「あ、ううん。急に誘ったこっちも悪いからね、気にしないで。」
「すいません。」
「(あ〜、やっぱなんか避けられてる気がする・・・。俺何かしたっけな?)」
とまぁ、いつもこんな感じ。
俺が誘うといつも彩子が入ってきてと約束をしているなんて言ってくる。
くそ〜、俺よりも彩子の方が一緒にいる時が多いんじゃないか??!!
はっ!!いかんいかん・・・彩子にやきもちなんか焼いてどうする。
全く俺としたことが・・・。平常心を保たねば。



12月の期末テストも終わって、ちょっとホッとしている時にからメールが来た。

― 期末テストご苦労様です。12月25日はクリスマスです。私たちが付き合って初めてのクリスマスです。夜の7時に小暮先輩が告白してくれたアノ場所に、用事がなかったら来てください。待っています。  ―

何か嬉しいな。に誘われるなんて久しぶりだから・・。
でも・・・別れ話だったらどうする?わざわざ俺が告白した場所で何て・・・。
一体何をするつもりなんだろう・・・。とにかく25日まで、あと7日。


からメールを貰ってから、5日・・・。ここ最近お互いに忙しくて全然に会ってない。3年と2年だから校舎で会うのもなかなか難しい。
3年は追い込みの時期だから下級生はあまり来なくなる。
俺も滅多に1・2年のクラスには行かないしな。

そんな時赤木に参考書を買うから付き合ってくれ、と言われたから俺も欲しい物があったから一緒に行くことにした。
これが、俺をさらに追いつめる事になるとはその時、思いも寄らなかった。

赤木の参考書を買いに学校近くの商店街へ行った俺達。
最初は何事もなく進んでいったのに・・・俺は、見てはいけないところを見てしまった・・・。
「おっ、おいあれ。三井とじゃないか?」
「えっ・・・?  !!!」
と三井が一緒に歩いているところだった・・・。
「あ・・・。(なんで、三井と一緒に?やっぱり俺のこと・・・)赤木、悪い俺帰るわ・・・。」
「あ、おい小暮?!!」
居てもたっても居られなかった。
最近付き合いが悪いかと思ったら、そう言うことか・・。
あはは・・・なんか馬鹿だな、俺。

どうやって家まで帰ったのかも、その後どうしたかも覚えてない。
三井と一緒だったの顔が今でも頭の中を回ってる・・・。
なんか顔が赤かったな、
はぁ、どうしてこんな事に・・・?
チクショー・・・。

―25日当日・・・。 ―
とうとうこの日になった・・・。あれ以来何も手が付かなくなった。
俺の心の中はいつでも、三井への嫉妬、妬み、憎悪・・・。
こんなままではに会えないな・・・。
時間はもう7時半を回っている・・・。
このまますっぽかすか・・・?それとも・・・

つ・づ・く



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