プルルル……プルルル……プッ。

「……なんだ忍足、なにか用か?」

『用なかったら電話なんてせぇへんっちゅーねん。……あんな、明日の部活なんやけど、ちょお親戚で不幸があって、行けなくなった』

「わかった。に伝えておく」

『……ちゃん、携帯かけたんやけど、出ェへんねん。ちゃんに直接言いたかったのに……!』

「あぁ、なら……もう寝てる」

『……へ?もう寝とんのか?まだ11時前やで?』

「部活ノート書きながらフラフラしてたから、明日にしてもう寝ろって言ったら、パタッと寝た。……最近、生徒会の仕事もあって、夜遅くまで仕事してたからな」

『…………そんなこと言って、自分のせいやないやろな?』

「……んなことしてる暇あったら、寝かせてる。……ホントにアイツは、仕事やら責務やらを、無茶してまでもこなそうとするからな……」

『あー……ちゃん、ホンマ無茶してもやるべきこと果たすもんな……最近、頑張りすぎとちゃうん?』

「あぁ……少し、休ませてやりてぇんだが、中々そう言うわけにもいかねぇ。……後2日くらい乗り切れば、なんとかなりそうだが」

『なんかあったら手伝うで。生徒会は無理やけど、テニス部関連なら少しは手伝えるやろ。……そういや跡部、聞いたか?D組の城ヶ崎が、ちゃんに気があるっちゅー話』

「…………は?……なんの話だ?」

『その様子やと、全く知らんみたいやな……なんや俺、宍戸に聞いたんやけど、城ヶ崎のヤツ、体育祭でちゃんのコト知って、それ以来何かと情報集めとるみたいやで』

「…………D組の城ヶ崎だな?……忍足、月曜日は暇か?」

『あぁ、月曜日なら大丈夫やで。…………D組前に集合で構わんか?』

「あぁ。やはり、こういうことは、最初にきちっと言っておくべきだよな。は俺のモンだって」

『誰が跡部のやねん。ちゃんはみんなのモンや』

「バカかお前。んなこと言ったら、相手がつけあがるに決まってんだろーが」

『……ほなら、ちゃんは、俺と跡部のモンや』

「なんでお前が加わってんだよ。俺様1人で十分だ」

『跡部だけのモンやないっちゅーねん。……あぁ、そうや。ちゃんは、男テニのちゃん、ってコトでえーやないか』

「意味がわからねぇ。それよりも、俺様のモンだって言った方が、話は早ぇだろ」

『ちゃうねん、そういうことやないねん!……それに、ほなら、別に俺と跡部のモンでもえーやん』

「だから、お前がいる必要はねぇだろうが。……ったく……そろそろ切るぞ。俺は、の寝顔を見て、寝ることにする」

『はっ!?自分、ホンマ性格悪いな!なんでそういうコトを言うんや!見るな!ちゃんの神聖な部屋に入るなー!』

「残念だな、もう入ってる。……じゃあな」

『あっ、ちょっ跡部、自分、ちゃんに何かしたら、ただじゃおかんでー!』

ブツッ……ツーツーツー。