Lovery prince!第4話〜怖すぎるよッ、球技大会!〜
なんとな〜く、あの日以来葵と昼を一緒にとることになった。
時々葵が私の弁当をじっと見るので、しょうがないから弁当のヤツをあげることもある。ま、もちろんその後葵の弁当からもらうけどね♪
葵との弁当も終わって、授業は寝てすごして、いつのまにかHR。
時間の流れは本当に早い。
だってあっという間に1週間過ぎたし!!
「それじゃあ、明日、明後日は球技大会なので、みなさん忘れ物をしないように来て下さいね〜」
「「「は〜い!!!」」」
委員長の声に小学生の如く声を合わせて私たちは答える。
球技大会。
球技。
きゅ・う・ぎ!
なんていい響き!!!
これがあったら私は
火星でも生きていける
!(ホントかいな)
しかも、2日間だよ!
何のために2日間やるのかよくわかんないけど、勉強がつぶれるならよし!
よっしゃぁぁぁ〜!!!
1人で燃えてると、比乃が駆け寄ってきた。
「ねぇねぇくん。くんはドッチボールなんだよね〜」
「うん。1番妥当だろ?比乃はハンドボールだっけ?」
「うん!だってバスケじゃ背が足りないし、かといってテニスもねぇ……だからハンドなんだ〜」
「へぇ。足速いから引っかきまわして優勝しちゃれ!」
「もちろんだよ!くんもばきばき倒してね!」
「(ばきばき?)と、とりあえず頑張りまっす!」
そういって、私は明日のためにお菓子を買いに行ったのだった。
あ―――!楽しみ♪
球技大会当日―――
球技大会!
ずっと前から楽しみにしてたんだぁ〜。
くぅ〜……。嬉しい!
「あ、そうだ、対戦表見なきゃ」
対戦相手は当日発表だからしらないんだよねぇ〜……。
ドッチの対戦表を見ようと私が掲示板の前で背伸びをしていたら。
「くん!」
比乃がきた。
「比乃かぁ。もう対戦表みた?」
「うん!僕の競技は野球部いないみたいだから、よかったよ〜。……んじゃぁ、くん。くれぐれも……ううん。頑張ってね!」
「え?比乃?くれぐれも……の後は?」
VR。比乃は流星のごとく走り去った。
比乃ぉ〜……。
とりあえず、気を取り直して対戦表を見る。
「え〜と……最初は同じ1年かぁ……」
「おっ。最初は同じ1年坊主か……目にものみせちゃる……乱じゃ、乱じゃ……」
ん?なんだ怪しげな言葉を発しているのは……。
おそるおそる私は後ろを振り返ると……
「
いや〜〜〜!!!大塩平八郎がいる〜〜〜!
」
「乱じゃ〜、乱をおこすのじゃ〜!!」
大塩平八郎が追いかけてくる!!!怖すぎっ!!!とにかく逃げるしかない!!
「いやぁぁぁぁ!!!」
「……っと、なんだ、じゃねぇか」
涙目で私は振り返って大塩平八郎を見ると……
いつの間にか猿野に変化していた。
「いやぁ〜〜!!
大塩平八郎が猿野に食われた〜〜〜!
」
「
食っとらんわ!!!
……なんだ、お前もドッチなのか」
お前も?
「ってことは、お前もドッチなのかぁ。対戦相手どこだよ」
「あぁ……同じ1年なんだよ、楽勝楽勝♪」
「なんだ、猿野のところもか。俺のところも同じ1年が相手なんだよ。楽勝楽勝♪」
「へぇ〜、そうなのか。奇遇だな」
「奇遇だな♪」
にこにこにこにこ。
「「それじゃ、お互い頑張ろーな♪」」
試合開始―――
「ぎゃ〜〜〜!猿野!!俺の対戦相手だったのかぁ!?」
「なにっ、、俺の相手はお前のところだったのか!」
いや、気付こうよ、君たち(笑)
「でも、ま……」
キラリ、と私の目が光る(ような気がした)
「猿野だからって容赦しねぇ〜〜〜!」
むしろ、
猿野だから
容赦しねぇ〜〜〜!!!
「ふふん、お前に俺が当てられるかな?」
ドコッ!!!
顔面ヒット炸裂。
「あ。猿野、ゴメン……」
猿野天国、顔面直撃により、棄権。
それによって戦意を失った相手に、私たちは快勝した。
今更だけど。
猿野……
本当にゴメンな♪(ニッコリ)
その後も順調に私たちは勝ちあがっていった。
いやぁ〜……人を当てるのって……なんか楽しい♪←危ない
「……うらららららぁぁぁ〜〜〜!」
ドコッ。
ドコッ。
メキッ!!!
「……ふっ、勝った……」
という風にね……(遠い目)
さて。
昼食ターイム!!!
いつものように、いつもの時間にいつもの場所で待ってると。
青い髪を振りながら葵が走ってくる。
「(ごめん、待った?)」
「いや、今来たばっか!葵のトコ、勝ってる?」
「(もちろん。のトコは?)」
「もち☆」
Vサイン。葵がちょっと笑った。
「さぁて、今日の弁当は、頑張って作ったんだよなぁ〜……」
朝、5:00起きでさ〜……頑張ったよ……。
エビフライに卵焼き、サンドイッチに……とにかく、種類は豊富!
じ〜……
あ、視線を感じる……
「……葵、何がほしいんだ?」
「(……たまごサンド)」
「OK。んじゃ、葵のから揚げくれな」
「(うん)」
交換交換。
葵のお弁当、めちゃ旨いんだよなぁ〜……。
特にから揚げサイコ〜〜〜!
しかも、今日のから揚げバリうま!
「(そんなにおいしい?)」
「うん!特に今日のから揚げ旨い〜!」
「(それ、僕が作ったんだけど……)」
……え。
…………。
えぇぇぇぇぇぇ!?
「マジでっ!?めちゃめちゃ旨いんですけど!?」
照れる葵。
……マジですか……?
マ―――ジ―――で―――す―――か―――!?
……ま、負けました……。
男に料理の腕で負けました(泣)
いや、相手は私が女ってこと知らないけどさ。
ちょっと悔しかったり……。
……精進せねば……。
昼休みも終わって。
後は準決勝と決勝のみ。
比乃がやっているハンドボールはもううちが優勝しそうだし、葵のバスケも優勝するみたい。冥はテニスでシングルス優勝してたし。
……うわ〜お。優勝づくし……1年すげ〜……
「さって……次は優勝候補だとか委員長が言ってたなぁ……2年っていってたっけ?」
「Hey!」
ギク。……この声は……
「!なんDa。お前のクラスとなのKa?」
「……こ、虎鉄先輩のクラスなんですか……?」
「知らなかったのKa?HAHAH〜N。俺に見とれててわからなかったとKa?」
「そ、それはないです!」
「試合はじめますよ〜」
審判の声にはじかれるように私は自分の陣地へ行く。
「虎鉄先輩!」
「何Da?」
「先輩だからって、容赦しませんからねvv」
虎鉄先輩の顔が赤くなったような……でも試合が始まって、それどころじゃなくなった。
私はまたやってしまったのだ。
虎鉄先輩―――
ごめんなさい!もうしません!
本っ当に申し訳ありませんでした!!!(土下座)
虎鉄大河。
顔面直撃により、棄権。
それによって戦意を失った2年チームに、
私たちは圧勝した。
ヒュゥゥゥゥ〜〜〜……
砂塵がグラウンドに吹き荒れる。
ハンドボール、バスケットボール、テニス。
既に他の競技は終了していて、比乃たちも見に来ていた。
ゴク……。
私は唾を飲み込んだ。
額に冷たい汗が伝って落ちる。
なぜなら……。
私の目の前に……
爽やかな笑顔を振り撒いている金髪の方がいらっしゃるからだ―――!!!
「やぁ、くん♪」
ひらひら手ェ振ってますよ!敵に!
「こ、こんにちは、キャプテン……」
「御門でいいといったじゃないか♪恥ずかしいのかな?遠慮することはないよ?」
え、遠慮させていただきたく……
「牛尾……そのくらいにしておく也……」
あぁ!蛇神さん〜!ナイスストップ!
「蛇神くん……しょうがないなぁ……続きは試合が終わったあとでね♪」
永遠に試合が終わってほしくないです……(泣)
なにさせられるんですか、私……。
って。
絶対に負けるよ、これ!
キャプテンと蛇神さん……最強タッグだよ!
ヒュッ。
ドゴォォォッ!
「!!!???」
気がついた先には、腹にボールをめり込ませて倒れているクラスメートの姿。
「やぁ、そのくらい受け止めてくれなきゃね♪」
「(ヒクヒク……)」
とりあえず、担架で運ばれていったのを見届けると、もう1人のクラスメートが転がっていたボールを持って、蛇神さんめがけて投げる。
……あ〜あ……投げる人を考えようよ……。
君……
死ぬの決定vv
ほら。
蛇神さんってば六道眼使うまでもなく捕って……あ、また1人死んだ。
担架〜〜〜。
…………あ、また1人キャプテンにやられた。
担架〜〜〜。
…………蛇神さん、実は投げるのもすごいんですね〜……
担架〜〜〜。
…………キャプテン、爽やかすぎて怖いです〜……
担架〜〜〜。
…………蛇神さん、私たちが投げてすぐにそのボールがあなたの腕に……
担架〜〜〜。
…………キャプテン、『ハハハ』って笑いながらボール投げないでください〜。
担架〜〜〜。
…………はっ!!!
気がついたら誰もいない!!!
「いやぁぁぁぁ!」
全員倒すか、時間UPで残り人数による判定かでドッチボールは勝敗が決まる。
きっと、手っ取り早く向こうは私をあてに来るんだろう……
想像。
……いやぁぁぁぁぁ!!!
こ、これは……
逃げるしかない(キッパリ)
とにかく、犠牲になってくれた子のおかげで陣地内に落ちたボールを捕って、キャプテンも蛇神さんもいないところへ向かって投げる。
ドコッ。
1人倒した。
でも、そのおかげで……
ボールはあの方の手の中に……(汗)
いやぁぁぁ!お母さぁん!殺されるぅぅぅ!!!
「……おや?」
涙ぐんでいたら、キャプテンが笑うのをやめてこちらを見た。
「牛尾……」
「なんだ、もうくんしかいないじゃないか。……う〜ん……僕もくんは当てたくないから……。とりあえず外野〜」
ポ〜ンと1投げ。
外野の胸にポスンとボールが落ちる。
「キャッチボールで時間を使って〜」
……お母さん……
私、
殺されずにすみそうです(感涙)
結局、私たちのチームは準優勝。やっぱり、キャプテンと蛇神さんには勝てません(泣)
だけど、私は死なずにすんだから良かった……。
だって、
未だにあのコ達(ドッチボールを一緒にやっていた仲間)は帰ってこないんだもん!!!
……きゃ、キャプテン……ありがとうございました。当てられてたら、手当てとかで私が女だってことがばれていたかもしれません……。
まぁ、結果は一年にしては上出来だしvv
準優勝トロフィーももらったしvv
よかったなぁ〜。
でも、まだなにか裏がありそうなんだよなぁ〜……。
明日の事だってなんにも話されてないし。
一体明日って、何があるんだ〜〜〜?
また、なんか変なこと考えてないでしょうね、この学校は。
まぁ、健全な球技大会だし。
……けど、その密かな信頼も裏切られた……。
閉会式(まだ仲間は帰ってきていない)が終わろうとしたその時。
ブツッという耳を思わず覆いたくなるような音がしたかと思うと、あー、あーと聞きなれた声がしたんだ。
『全校生徒の諸君、とりあえず、今日はおつかれさん。負けたチームも勝ったチームもあったと思うが、それは明日のための前座だと思って』
…………
……羊谷のおっさん〜〜〜!!!!
ザワザワ、と生徒達が騒ぎ出す。
「ねぇねぇ、くん、前座ってなんのことだろうねぇ?」
隣にいた比乃がジャージの裾を引っ張る。
「……なんか、嫌な予感が……」
『あー……今回、校長先生からの依頼で、球技大会を盛り上げる役目を引き受けることとなった、野球部監督の羊谷だ』
わざわざ、二度目の挨拶をどうも……じゃなくて!
盛り上げる役目ってなに!?
『あー……ってことで。お前らバトれ』
………………
WHAT?
『バトるっつっても殺し合いじゃねぇ。……おい、凪。リストくれ』
『あ、はい……』
近くで、凪すわぁ〜んって誰かの叫び声が……。
『……男子バスケ部、小松高男、男子テニス部、西村裕次郎、サッカー部、石田太郎、野球部、』
わ、私なにかしましたか〜〜〜〜!?
「え?……くん?」
「ぴ、比乃……なにがどーなって……」
『あ〜、今名前呼ばれたヤツ。お前ら『姫』役な』
ひ、姫役!?
『明日のゲームは、部活対抗。なんでもありのサバイバルゲームだ。各部活のヤツは、自分の部活の『姫』を守る。朝の7:00から夜の7:00まで守りきれ。んで、守りながら他の部活の姫を奪え。つまり、『姫』を奪った数と『姫』を奪われたかどうかで点数をつける。点数が高い部活の勝ちだ。『姫』が奪われた部活も、『姫』を奪い返せばOK』
……つまり、逃げ切ったもの勝ちってことですね。
でも、野球部のみんながいるなら、勝ったも同然じゃないっすか。人数多いし。
これってつまり、人数が多い部活が有利ってことだよね?
『あー、そうそう。ちなみにあまりに人数が多すぎる部活は適当に減らしてあるから。特に野球部。俺の教え子だからな。減らしまくったぞ』
マジっすか〜〜〜!!!!
「どうしよう、くんと一緒にゲームできるかなぁ?」
「ぴ、比乃……最初から比乃とかキャプテンとかいたら俺、すっごい心強いんだけど……」
『おい、。そんな都合がいいゲームだと思ってんのか。もちろん、最初のスタート地点はバラバラだぞ。どこでいつ誰と出会うのか、俺にもわからん』
き、聞いていらっしゃったのですか……
って、スタート地点バラバラ!?誰とも一緒じゃないの〜?
私、逃げ切る自信とかないんですけど……。
『……つーことで、裏ルールとかは、発令する時に言うから。ま、後はテキトーに……存分に、
やれ
』
…………
『やれ』って言う言葉が『
殺れ
』に聞こえたのは私の気のせいですか……?
『あ〜……ちなみに、バトる範囲は学校から半径1Kmのところまで。近隣のみなさんには協力してもらってるからな。その辺は気にするな。半径1Kmから先にでると、『姫役セット』に組み込まれてる発信機が音出してその部活、失格だから』
し、失格……。
もう、早々に失格になってもかまわないんですけど……。
『そうそう、優勝した部活には豪華賞品が待ってるからな。頑張れよ。ついでに私信で悪いんだが、野球部、閉会式が終わった後グラウンドに集合だ』
ご、豪華賞品……。
もはやその後の言葉なんてみんなの耳に入ってない。
その言葉でみんなの顔が変わったのは……
絶対に私の気のせいじゃないと思う。
グラウンド―――
私たち部員が制服に着替えてグラウンドで待っていると、のこのこといつものように監督はやってきた。
「よっ。お前ら、今日は活躍したみてぇだな」
「いえ……それほどでもありませんよ」
いや、それを言っているキャプテン……
あなたが1番すごかったです。(キッパリ)
「さっき放送でも言ったとおり、我が野球部は部員が多い。よって、俺の独断と偏見でメンバーを決めさせてもらった。もちろん、やるからには勝ちを狙えよ」
監督が私の方を見る。
「は、はいっ!」
「よし、いい返事だ。それでは、これからメンバーを発表する」
ゴク、とみんなが息を飲む気配がする。
ま、私はもう参加が決まってるからねぇ〜……HAHAH〜N……あ、虎鉄先輩のがうつった……。
「あいうえお順にいくぞ〜。犬飼、猪里、牛尾、虎鉄、猿野、鹿目、司馬、辰羅川、兎丸、子津、蛇神、三象。以上の12人だ。それに『姫』役のだな。てなわけで、頑張れ」
「やったー!くん、一緒にゲームやれるよー!」
「うん、よかったな、比乃」
「とりあえず……守ってやるか」
「んだよ、冥!」
ぶんぶんと腕を振り回すんだけど、冥のヤツが私のオデコに人差し指当てて押さえるもんだから、手が届かない。
「さ、くん、僕も守ってみせるっす」
「ありがとーな、子津vv」
「他の部活なんてへっちゃらだZe。俺が守ってやるから、見てろYo!」
「こ、このときばかりは虎鉄先輩の言葉が嬉しいです……」
「(絶対、守りきって見せるからね)」
「さんきゅ、葵!」
葵ぃ〜?と声が聞こえたのは……何?
「絶対守ってやるっちゃ!」
「あ、ありがとうございます、猪里先輩!」
「我に怖いものはない也……」
「は、そのお言葉、とても心強いかぎりです」
蛇神さんの言葉って、説得力があるなぁ。
「くん」
ギク。
「キャ、キャプテン……」
「御門だよvv」
「み、御門さん……」
「さんはいらないのに……可愛いなぁ、くんは。こんなくんをめぐってきっと激しい戦いが起こるだろうね」
「いや、起こらないと思います……けど?」
「そんなことはないよ!僕は、絶対に君を守って見せるからね!」
「あ、ありがとうございます……」
うっひゃぁ〜……みんな、目の色が違うよぉ〜……。
そんなに豪華賞品が大切なの?
豪華賞品ってなんなんだろ?
「そーいえば、監督。豪華賞品ってなんですか?」
ビク。
「な、なんだったっけなぁ〜?思い出せねぇなぁ……」
……様子がおかしい。
なんだ、なんだよ〜。
「なんですか?もしかしてないんですか、そんな賞品」
「いや、あるさ。あるに決まってんだろ」
「監督、ぜひ僕も聞きたいです」
きゃ、キャプテン……じゃなくて、御門さんがニッコリ微笑めばいくらなんでも、監督だって勝てないでしょう。
案の定、監督がもごもごと口を動かし始めた。
「そのだな〜……勝手に決めて悪いとは思っているんだが……いや〜……」
「なんですか?監督」
「つまり……その〜……優勝した部活が指名した『姫』からの熱いキス……ってことで……」
…………
なんですと〜〜〜〜!!!
「ってことは、もしもくんが指名されたら、他の部活にくんの唇をあげなければならないということですか!?」
「あ〜……いや、まぁ、そういうことになるな」
うそ〜〜〜〜!!!
「か、監督!俺、『姫』役降ります!降ろさせてください!」
「もう決まった事だ。しょうがねぇ」
「あ、でも……俺男だから男にキスしてもらいたがる連中なんていませんよね……」
よかった、男で……。
「ん?」
ゴホン、ゲホゲホ、コホン、なんて咳払いが後ろの方でしている。
「え?」
「……つまり、それって僕たちが優勝したら、くんの唇が賞品になるってことですよね」
「あー、そういうことになるわな」
キラーン……
え?
あの、みなさんがた?
どうなさったんですか―――!?
銀月の言い訳
あっはっは〜!
もう、笑うしかないですねぇ〜……
みなさん!
闇討ちはしないで下さいね(汗)