「景吾っ!!」 「なん・・・ぶっ」 の声に振り返り、なんだと言おうとした瞬間、思い切り顔に冷たいものが飛んできた。 「やった!顔面ジャスト!」 「・・・!!」 大きくガッツポーズして笑っている。 その手には、今俺に投げてきたものと同じ大きさの雪球が握られている。 いい加減笑うなと頭を小突くと、笑いすぎて滲んだ涙を指で拭いながら話してきた。 「あははっゴメンゴメン、久しぶりに雪積もったからさ、ちょっと嬉しくって」 「そういや、最近は降ることはあっても積もることはほとんどなかったな・・・」 しかし雪ごときでこんなにもはしゃぐとはな・・・。 今度スキーにでも連れて行こうか・・・もちろん俺と2人きりで。 そのまま雪見風呂で温泉に入るのも良いな。 としっぽり旅に・・・。 「景吾」 「ぅおっ!?・・・なんだ?」 いきなり目の前に来たに驚き思わず声をあげてしまったが、平然を取り繕って話を進める。 「景吾、雪だるまみたいになってるよ」 「あん?そりゃさっきが・・・」 が雪ぶつけたせいだろ。 そう言おうとしたのに、から伸ばされた手によって遮られてしまった。 肩に手を置いて、もう片方の手で俺の髪についた雪を少しずつ落としてゆく。 髪を梳く指の感触が、暖かい温度が心地良い。 「はい、終わり」 程なくして手が離れ、終わりを告げられる。 髪に残る感覚に少し物悲しさを感じる。 「どしたの?景吾」 「・・・いや、なんでもない」 「そう?」 不安そうな顔になるの髪をクシャっと、お返しとばかりに撫でる。 くすぐったいよと笑う顔に、不思議と物悲しさを感じなくなる。 「・・・そろそろ部屋戻るぞ、」 「うん」 左手に自然と絡んでくるの右手は雪で冷たくなっている。 少しでも温かくしてやりたくて、握る力を更にギュッと強める。 「部屋戻ったらさ、温かいココア飲もうよ」 「その前にの冷たい体をどうにかしなきゃな」 「(・・・なんか言い方エロい・・・)」 「あん?何か言ったか?」 「ううん、何にも!ほら早く戻ろっ!」 「分かった分かった」 鴨ってぃから100万HIT記念夢貰った―――!(絶叫) 言い方がどうしてもエロくなってしまう景吾さんに乾杯☆(ウザいよお前) 雪塗れでも景吾さんはカッコいいに1000伊達眼鏡!(だからウザいって) 本当に本当に、ありがとうございました! これからもどうぞ見捨てないでください……!(懇願) |